看護師になりたいと思うようになったきっかけは人によって大きく異なり、安定職だから選ぼうと考えて看護師を目指した人もいれば、幼い頃の経験で看護師にあこがれを持った人もいるでしょう。特に仕事内容について深い興味を持っていなかった場合には、就職してから自分は看護師として何をやりたいのかわからないと思い悩んでしまうこともあります。学校で学んだ看護師としての役割を果たすべきと自分に言い聞かせているうちに、疲れてきてしまうこともあるかもしれません。その際に重要なのが自分なりにやりがいを見出せるようになることで、看護観を育んでいく必要があるでしょう。どんな看護観があるのかもわからないときには、ほかの人を参考にしてみるのもおすすめです。
看護師として生き生き働いている同僚がいたら、看護という仕事あるいは看護師という職種についてどういう考えを持っているのかを聞いてみると良いでしょう。ただ、看護観を教えてほしいという言い方をすると、深く考えて答えられなくなってしまう人もいるかもしれません。そこで仕事の意義や魅力という言い方をしたり、看護師の役割や需要という表現をしたりすれば答えやすくなります。一人に限らず何人かに聞いて回ってみると、仕事や職種についての魅力がわかってくるはずです。それを自分の気持ちと照らし合わせてみることで、やりがいを見出せるようになります。そして、そのやりがいを自分の看護観として捉えて育てていくと、看護師として働く目的や魅力を感じ続けられるでしょう。